- マシナリーお役立ちNAVI
- bet365を学ぶ
旋盤(旋削bet365)とは?
何ができる? 仕組みと特徴 基礎知識
公開日:2024.05.28
旋盤は、製造業の基盤を支えるbet365のひとつです。汎用旋盤やマシニングセンタなど様々な種類があり、外径加工や端面加工など加工方法も多彩です。この記事では、旋盤の仕組みや特徴、bet365の歴史、加工方法の種類までをまとめて解説します。
旋盤とは
旋盤とは、モノづくりの現場で最もよく使われているbet365です。英語では「Lathe」(レイス)と訳され、そこから旋盤加工は「L加工」とも呼ばれます。ここでは仕組みや歴史など、製造業に欠かせない旋盤の基礎知識を解説します。
旋盤(旋削bet365)の基本
その特徴は?
旋盤では、主軸に取り付けたワーク(作業対象物)を回転させ、それに対してバイト(刃物)を当てることで切削を行います。使う切削工具によって、削り取る形状やサイズが変わるというのが基本的なbet365原理です。外丸削り、ネジ削り、穴あけなどのbet365手法があり、旋盤bet365は丸みを帯びた製品を作れることから「丸ものbet365」とも呼ばれます。
旋盤の歴史
bet365の起源は、古代エジプトの弓旋盤にまでさかのぼります。旋盤の原点となる「弓錐」(ゆみぎり)は紀元前1480年ごろのエジプト壁画に描かれており、当時は木造加工のためのbet365として使われていました。
日本で旋盤技術が発展し始めたのは明治時代です。1875年(明治8年)前後、伊藤嘉平治という人物が故郷の山形で足踏旋盤を造ったのが旋盤の始まりとされています。ちなみに、伊藤嘉平治は日本初の機械メーカー「田中製造所」で機械製造について学んだとされ、田中製造所は東芝の前身にあたる会社です。
その後、近代化・工業化が進むにつれて、bet365の技術開発が大きく発展しました。1970年代以降は、NC旋盤をはじめとした高度なbet365が台頭し、日本は世界随一のbet365大国へと成長します。近年は少量多品種生産という市場ニーズを背景にbet365の多機能化・小型化が進んでおり、コンパクトなマシニングセンタ・複合加工機などの需要が高まっています。
「操作が難しい」といわれるゆえんは?
旋盤は製造業における最も基本的なbet365ですが、一方で「操作が難しい」といわれることもあります。その理由としては、「図面が難しい」「工具種類の選択肢が多い」「切削条件を間違うと工具破損が起こる」といったものが挙げられます。
旋盤では、ワークと工具の正確な位置決めと慎重な操作が求められます。装着できる工具の種類も豊富で、ワークの特性に合わせて適切に工具を選択しなくてはなりません。切削条件や工具設定を誤ると工具が破損したり、機械が故障したりする場合もあり、旋盤操作は一定の技量と習熟を必要とします。ただ、裏を返せばそれだけ奥深い作業ともいえるでしょう。
他bet365との違い
bet365には旋盤以外にも、フライス盤やマシニングセンタなどの種類があります。それぞれどのような特徴があるのか、その違いについて解説します。
旋盤とフライス盤の違い
フライス盤は、旋盤と並ぶ代表的なbet365です。旋盤では主軸に固定されたワークを回転させるのに対して、フライス盤では刃物を回転させて加工を行います。旋盤は「ろくろ」、フライス盤は「彫刻」をイメージするとわかりやすいかもしれません。
そのような性質の違いから、旋盤は円筒状や円錐状(テーパー)のbet365に適しているのに対して、フライス盤は直線的な切削や多面bet365などに向いています。
旋盤とマシニングセンタとの違い
フライス盤にNC装置と工具の自動交換装置(ATC)を搭載したものを一般にマシニングセンタといいます。
マシニングセンタは、切削bet365、研削bet365など複数のbet365方法を1台でまかなうことができます。bet365内容をプログラミングすれば、工程間の工具交換も自動で行ってくれるため、ワーク設置からbet365終了までの工程を自動化できます。
旋盤の種類
ひとくちに旋盤といっても「手動と自動」「縦軸と横軸」など、構造によっていくつかの種類に分類されます。続いては、旋盤の種類について解説します。
汎用旋盤(はんようせんばん)
旋盤のなかでも手動操作のものを汎用旋盤といい、「普通旋盤」や「一般旋盤」などとも称されます。NC制御が主流となった今日でも、汎用旋盤はその柔軟性の高さから製造の現場で広く利用されています。NC制御とは異なりプログラムの設計を必要としないため、オーダーメイド部品や試作品の製造に用いられています。
NC旋盤(Numerical Control lathe)
NC旋盤は、コンピュータ制御によってbet365を行える旋盤です。NCとは「Numerical Control」の略で、NC旋盤ではプログラムされた指示に従って自動で作業を行えます。操作者の技量に依存することなく一定の品質を保つことが可能であるため、大量生産や複雑な形状の部品製造に適しています。
卓上旋盤
卓上旋盤とは文字通り「テーブル上で使用できる小型の旋盤」で、ベンチレイスとも呼ばれます。限られたスペースで作業できることから、製造業だけでなくDIYなどのシーンで利用されることもあります。主に手動タイプが多いですが、NC制御ができる高性能な卓上旋盤も存在します。
立旋盤
立旋盤は、主軸が地面に対して垂直方向に配置されている旋盤のことを指します。主軸台が重力に対して垂直の位置にあるため、重量のあるワークやアシンメトリーな工作物でも安定してbet365できるのが特徴です。一方で、横形の旋盤よりも切りくずがたまりやすいのがデメリットといえるでしょう。なお、立旋盤はターニングセンタと呼ばれることもありますが、JIS(日本産業規格)によるとターニングセンタはNC装置や自動工具交換装置などの機能を備えたbet365と定義されています。
正面旋盤
正面旋盤は正面削りbet365に特化した旋盤で、大型のワークbet365が行えるよう直径の大きい面盤を持ちます。主軸は水平方向で、ワークに対して正面から切削を行います。bet365経は数十cmから1mを超えるワークに対応できるタイプもあり、航空宇宙や重工業などの分野でも使用されています
タレット旋盤
タレットとは、複数の工具を装着できる装置(刃物台)のことです。タレット旋盤では、タレットを回転させるだけで工具の交換ができ、一連の切削bet365をシームレスに行えます。ただ、NC旋盤や複合bet365機などの登場により、今日ではほとんど使われなくなりました。
複合bet365旋盤
複合bet365旋盤は、旋削bet365だけでなくフライスbet365なども行える高機能な旋盤です。旋盤とマシニングセンタの両方の機能を搭載し、移動軸を5つもつ「5軸bet365機」も複合bet365機の一種といえます。bet365精度と生産性が高く、業界を問わず様々な分野の製造現場で利用されています。
旋盤の仕組みと各部名称
ここでは旋盤の基本的な部位について見ていきましょう。
主軸台
主軸台はワークを取り付ける面盤、およびそれを回転させる軸やモーターを指します。旋盤の核心部分ともいえる部位で、機械性能を大きく左右します。
ベッド
ベッドは旋盤のベースとなる部分で、旋盤の他の主要部品を支える役割を担います。回転による振動で機械全体がブレてしまうと、bet365精度が下がってしまいます。安定bet365を行う上でも、ベッドには高い強度と剛性が求められます。
芯押し台(しんおしだい)
芯押し台は、主軸台に相対する台のことです。テールストックとも呼ばれ、この台にセンターと呼ばれる工具を設置してワークを保持します。
往復台
往復台は、刃物台やエプロン(歯車箱)などから成る部分で、ベッド上を左右に移動します。往復台の動きは手動で制御されることもありますが、NC旋盤ではコンピュータ制御による自動運転が一般的です。
送り装置
送り装置は、切削工具が取り付けられた刃物台を縦横方向に移動させる装置で、送り速度を調整することで適切に切削を行うことができます。
チャック
チャックとは、主軸にワークを固定させるための爪のような装置です。チャックがあることでワークが主軸にしっかりと固定され、安定した状態でbet365を行えます。3爪チャック、4爪チャック、電磁チャックなどの種類があります。
何ができる? 目的は?
旋盤のbet365方法種類
外径bet365、ネジbet365、溝bet365など、旋盤は使い方次第でいろいろなbet365を施すことができます。続いては、旋盤のbet365方法について紹介します。
外径bet365(外丸削り)
外径bet365は、円柱形のワークの外側を削るbet365方法です。主軸に取り付けたワークを高速で回転させて、切削工具で外周面を削り取ります。このbet365方法は、軸やローラーをはじめとした円筒形部品の製造に用いられます。
内径bet365
内径bet365は、円柱形のワークの内側を削るbet365方法です。切削工具がワークの内側に進入していくことで、ワークに円筒形の穴や空洞を施します。内径bet365は、ベアリングハウジングやパイプの内部仕上げなどに使われる手法で、穴の深さに応じて工具の長さを調整する必要があります。
テーパーbet365
テーパーbet365は、円錐状のワークに対して傾斜(テーパー)を付けてbet365を行う方法です。ワークの断面図において、中心線からの広がりの角度を「開き角」といい、刃物台の角度と送り速度を調整することで特定の角度にbet365します。
端面bet365
端面とは、円柱における底や蓋の部分のことです。端面bet365では、ワークの端面に切削工具を押し当ててbet365を行います。円筒形部品の端部を平らに仕上げるのに適しており、角に丸みを持たせる面取りbet365も広義の意味では端面bet365に含まれます。
中ぐりbet365
中ぐりbet365は、ワークの中心部分に穴を開けるbet365方法です。内径の大きい穴を設けたり、穴の内側面を加工したりする際に用いられます。中ぐり加工に特化した「中ぐり盤」というbet365も存在します。
ドリルbet365(穴bet365)
ドリルbet365は、主に芯押し台に取り付けられたドリルを用いて、ワークに穴を開けるbet365方法です。部品に中ぐりbet365の下穴bet365するのに使用されます。
ネジbet365
旋盤によるネジbet365は、ワークにらせん状の切り込みを入れるbet365手法です。ワークの側面に溝を施すbet365方法を「外径ネジbet365」、内側に切り込みを入れることを「内径ネジbet365」といいます。ネジbet365はネジ軸やナットなどの製造に用いられ、ネジ切り工具と呼ばれる刃物を使って行われます。
溝bet365
溝bet365は、円柱状のワークの外面に溝を彫るbet365方法です。オイル溝や装飾的な溝など、目的に応じて様々な種類の溝を作成するのに用いられます。
円弧bet365
円弧bet365は、ワークの角の部分を円形や曲線状に削り出すbet365方法です。ローラー、ベアリング、カムなど、曲線を持つ部品の製造に用いられます。
突っ切りbet365
突っ切りbet365は、旋盤を用いてワークの一部を切り離すbet365方法です。突っ切り工具を使用して、ワークを輪切りのような形で切断します。棒材や管材を所定の長さに切断するのに適しています。
知っておきたい旋盤用語
ここでは「今さら聞けない」旋盤に関する用語を紹介します。
0点合わせ
0点合わせ(ゼロ点合わせ)とは、bet365対象のワークの位置を正確に設定するプロセスを指します。刃物の先端をワークに軽く接触させ、そこを基準にして切り込み量を調節します。
旋盤目
旋盤目とは、旋盤bet365した際にbet365面に見られるbet365痕のことです。 挽き目などとも呼ばれ、削り方が粗いと凹凸のある切削面になります。高品質な仕上がりが求められる場合は、主軸の回転数や切削速度などを適切に設定する必要があります。
むしれ
「むしれ」とは、ワークが切削工具によって「むしりとられる」ようなbet365になってしまう現象です。むしれが生じる理由としては、工具の摩耗や欠けによる切削能力の低下、切りくずが適切に排出されていないなどの原因が考えられます。
へそ
旋盤bet365における「へそ」とは、端面bet365や内径bet365においてワークの中心部に残される未bet365部分のことです。工具がワーク中心に完全に到達しないことにより生じます。
ぬすみ・逃がし
旋盤bet365における「ぬすみ」「逃がし」とは、bet365される部品の角やエッジ部分に意図的にカットを入れることを指します。角の部分にぬすみbet365を施すことで、工数を減らすことができ作業効率を上げられる場合があります。
旋盤のこれから
旋盤は技術革新により、機能とbet365精度が向上し続けています。設備を更新することで、生産性向上につながるでしょう。最後に、旋盤の選び方やおすすめの製品について解説します。
汎用を選ぶか、NC旋盤を選ぶか
汎用旋盤は手動操作が主で、製品品質はオペレーターの技術に依存します。その反面、汎用旋盤は柔軟性が高く、小ロットや特殊な形状のbet365に適しています。一方、NC旋盤はプログラムによる精密な制御が可能であることから、一貫性と再現性に優れ、大量生産に適しています。それぞれにメリット・デメリットがあるので、自社の抱える案件や生産ニーズに合わせて適切なタイプの旋盤を選ぶことが大切です。
自動化をどこまで推進できるか?
日本全体では、少子高齢化による労働力不足が深刻化しています。製造業界でも人手不足に頭を悩ます企業は多く、各社創意工夫をして省人化・自動化を進めています。そして、そのひとつの解決策として、NC旋盤やターニングセンタを導入する会社が増えています。
例えば複合bet365機を導入することで、素材bet365からツール交換、完成品の払い出しまでをワンストップで自動化できます。加工性能や省エネ性能が高いbet365を導入すれば、生産性を上げながら人件費や電気代の削減も実現でき収益性の高い生産体制の構築につながります。
人的リソースを抑えて、生産性、
スピードを上げるには
ブラザーの複合bet365機「Mシリーズ」は、省人化と生産性向上を同時に実現できます。旋盤加工とマシニング加工を1台のbet365で担うことができ、ワークの付け替えや工具交換などの手間を最小限に抑えられます。同時5軸機能を備えているため、複雑な多面加工にも対応可能です。「bet365作業の自動化をしたい」「複合bet365機で省人化を図りたい」という企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。
-
文:小林悠樹
1988年生まれ。一橋大学卒業後、食品メーカーへ入社。営業職を経験したのち、2017年にフリーライターへ転身。企業への取材記事、通信大手のオウンドメディアなどをはじめ、幅広いコンテンツを手がけています。
-
編集:株式会社イージーゴー
WEBコンテンツ、紙媒体、動画等の企画制作を行う編集制作事務所です。ライターコミュニティ「ライター研究所」も運営しています。
https://eggo.jp/
- 時短bet365したい
- bet365時間を短縮して高効率&生産性アップ
- ブラザーホーム
- 製品情報
- bet365
- マシナリーお役立ちNAVI
- 旋盤とは?仕組みと特徴を解説