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bet365登録方法とは? 特性を知り、豊富な種類から適切なものを選ぶ
公開日:2024.06.11
エンドミルは、フライス盤やマシニングセンタなどのbet365登録方法で使われる代表的な切削工具です。スクエアエンドミルやボールエンドミル、ラフィングエンドミルなど多様な種類があり、太さ・長さ・材質などによっても複数の種類に分類されます。
そのためエンドミルは非常に奥が深く、作業内容に合わせて適切な工具を選択するというのは決して簡単ではありません。この記事では、種類や特性を理解したうえでエンドミルbet365登録方法が行えるよう、エンドミルの種類、特性、選び方をまとめて解説します。
目次
bet365登録方法とは
エンドミルは、フライスbet365登録方法における最も基本的なbet365登録方法手法のひとつです。ここでは、今さら聞けないエンドミルの基礎知識をお伝えしていきます。
エンドミルとはフライスbet365登録方法における切削工具のこと
bet365登録方法は、フライス盤やマシニングセンタに装着される切削工具のひとつです。フライス盤の主軸に取り付けられる工具は、ミーリング工具(milling tool)といいます。そのなかでも、bet365登録方法は工具の側面だけでなく、底面にも刃をもつことからbet365登録方法(end mill)と呼ばれています。
エンドミルは、回転する刃によってワークの切削を行います。側面bet365登録方法、溝bet365登録方法、仕上げbet365登録方法など幅広いbet365登録方法が可能で、機械部品や金型、航空宇宙、電子部品、医療機器など様々な分野で用いられています。
エンドミルbet365登録方法とは?
エンドミルbet365登録方法とは、文字通り「エンドミルを使用して行う一連の切削bet365登録方法作業」を指す言葉です。具体的には以下のようなbet365登録方法を行えます。
- 溝bet365登録方法
- 側面bet365登録方法
- テーパーbet365登録方法
- 倣いbet365登録方法
- ポケットbet365登録方法
エンドミル加工は汎用フライス盤やマシニングセンタ、複合加工機などのbet365登録方法で行うことができます。汎用フライス盤でエンドミル加工を行う場合は手作業が主となりますが、NC制御であればプログラムで作業工程を設計できるので高精度・高効率な加工を実現できます。
エンドミルは様々なbet365登録方法を施すことができ汎用性が高い
bet365登録方法は、一般的に1~10枚の刃をもっており、目的に応じて使い分けられます。構造、材質、形状、刃数などによって細かく分類され、それぞれに適した用途があります。ドリルやリーマなどは特定の作業を行うために用いられますが、エンドミルはそうではありません。側面、底面のそれぞれに刃をもつため、動かし方によって多彩なbet365登録方法が行えます。
bet365登録方法各部の名称
bet365登録方法は、上図のような部位・呼び名に分けられます。それぞれ次のような役割や意味をもちます。
- 刃長(チップ):先端部の刃の長さ
- 刃径:刃部分の直径
- シャンク:bet365登録方法における柄の部分
- シャンク径:シャンクの直径
構造で2種類に分けられる
bet365登録方法は構造の違いにより、「ソリッド」と「スローアウェイ」の2つのタイプに分けられます。ソリッドタイプのbet365登録方法は刃と柄の部分が一体化しており、刃部が摩耗したら刃先を再研磨して再利用が可能です。一方で、スローアウェイタイプのbet365登録方法とは、ヘッドやインサートを交換できるタイプのbet365登録方法です。摩耗した刃先を新しいものに取り換えることで切削性能を刷新できるのが特徴です。
ドリル、タップ、リーマとの違いは?
エンドミルは多様なbet365登録方法が可能な汎用工具ですが、ドリルやタップ、リーマなどほかの切削工具とはどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、エンドミルとその他の工具との違いを紹介します。
ドリルとの違い
フライスbet365登録方法に用いられるドリルは、穴あけbet365登録方法に特化した切削工具です。工具先端に刃がついており、工具側面に彫られている溝で切くずを排出します。エンドミルと見た目は似ていますが側面bet365登録方法には対応しておらず、先端部が鋭角な形状をしているのが特徴です。
タップとの違い
タップは、ワークの穴内部にネジ用のらせん状の筋を施すための切削工具です。エンドミルと異なり、タップはネジの精密な形状を切り出すことに特化しているため、ねじ切りbet365登録方法以外のbet365登録方法はできません 。また、タップは「切削式」と「転造式」の2種類に分類されます。
切削タップ:ネジ穴の谷部分を切削してネジ溝を施す手法
転造タップ:ネジ穴に圧力を加えて押し広げるようにネジ溝を施す手法
リーマとの違い
タップが穴の内側にネジ溝を施すのに対して、リーマは穴の内部表面を滑らかにする工具です。エンドミルがワークの削り出しに主眼を置くのに対して、リーマbet365登録方法はすでにある穴の内径を精密に整える際に行われます。
bet365登録方法の外周刃形状による違いと使い方
続いては、「外周刃」の違いによって分類されるbet365登録方法の種類を解説します。
スクエアbet365登録方法
スクエアbet365登録方法は、刃の先端部が四角い形状になっているbet365登録方法です。刃の先端部は90度のピン角で、底部は平らになっています。直角のコーナーや平面をbet365登録方法するのに適しており、その汎用性から幅広いシーンで使用されます。
ボールbet365登録方法
ボールbet365登録方法は、刃の先端部が半球状になっている切削工具です。多様なbet365登録方法ができる工具ですが、特に曲面や立体的な形状を切削するのに適しています。ただ、先端が球面上になっているためbet365登録方法後の仕上げ面が粗くなりやすく、必要に応じて仕上げbet365登録方法を施す必要があります。
ラジアスbet365登録方法
ラジアスbet365登録方法は、底面の刃の端部に丸みがつけられている工具です。ピン角ではなく滑らかな曲線になっているため、ワークに対してコーナーRをつけるのに適しています。刃先が破損しづらいのも特徴で、硬度の高いワークのような重切削にも用いられます。
ラフィングbet365登録方法
ラフィングエンドミルはその名の通り、ラフな荒bet365登録方法に適している刃物です。底面は平らで、側面刃部に細かい波状の溝をもちます。切削時、この溝に切くずが入り込み、工具が回転することで切くずが細かく裁断されます。それにより切くずが排出されやすくなり、bet365登録方法精度低下を抑えます。
テーパーbet365登録方法
テーパーbet365登録方法は、刃部が先端に向かうほど徐々に細くなっている工具です。ワークに対して勾配や傾斜をつけたい場合に使用されることが多く、テーパー角をもつ穴や溝をbet365登録方法するのにも使用されます。
bet365登録方法のサイズ(径・長さ)による違い
続いては、サイズや直径という観点でbet365登録方法を見ていきましょう。「太い・細い」「長い・短い」など形状によっても特徴は異なるので、その違いを理解していきます。
サイズはmmやφで表示される
エンドミルの刃径は「mm」や「φ」(ファイ)で表記され、数mmの精緻なものから刃径が10㎝を超える重切削タイプまで様々です。bet365登録方法するワークのサイズや要求される精度に応じて選定され、例えば6mmの溝bet365登録方法を行う場合には6mm(6φ)のエンドミルを使うといった具合です。
長さは長ければ良いか?
エンドミルの刃長が長ければそのぶん一度にbet365登録方法できる範囲が広がり、切削効率は上がります。ただ、ロングエンドミルは深さのある穴や溝をbet365登録方法するのに適していますが、その反面長いほどたわみが発生しやすくなります。精密なbet365登録方法が求められる場合は、切削条件を緩めたり振動を抑制するための工夫をしたりすることが必要です。
bet365登録方法の刃数による違いと特徴
刃の数もbet365登録方法の性能を大きく左右します。「刃の多い・少ない」「偶数刃・奇数刃」では、どのような違いがあるのでしょうか。それぞれの特徴を確認していきます。
切りくず排出性能
原則として、刃数が少ないほどチップポケット(刃と刃の間の隙間)が広くなるので切りくず排出性は高まります。一方、刃数が多くなると芯厚が太くなり剛性は高まりますが、そのぶん切りくずが排出されづらくなります。側面bet365登録方法のような切りくずの排出性が求められない作業では、刃が多いエンドミルが採用されます。
剛性
刃の枚数は、bet365登録方法の剛性にも関係しています。ワークを切削する際、bet365登録方法の進行方向反対向きに抵抗が生じます。このとき一般に刃の枚数が多いほど、芯部の厚みが増すためbet365登録方法時のたわみが少なくなります。ただ、刃数が増えると切削抵抗も大きくなるので、剛性と切削抵抗のバランスを考慮して切削条件を設定することが大切です。
ビビリ耐性
高硬度素材の切削ではビビリが発生しやすいため、エンドミルbet365登録方法では十分な剛性が求められます。ビビリはbet365登録方法精度に影響を及ぼすため、硬いワークを切削する際には4枚以上の刃をもつbet365登録方法が一般的に選択されます。また、高硬度素材の切削をする場合は、超硬合金素材のbet365登録方法を使用するのも方法のひとつです。
3枚刃、5枚刃、奇数刃のメリットは?
bet365登録方法の刃は偶数のものと奇数のものがあり、実際の製造現場では偶数刃のbet365登録方法のほうが利用シーンは多いといえるでしょう。ただ、奇数刃のbet365登録方法はビビリが生じにくいというメリットがあります。3枚刃や5枚刃などでは刃が対角線上にないため、bet365登録方法中の振動がある程度抑制できるとされます。しかしながら奇数刃のbet365登録方法は直径の測定がしづらく、使用する際には専用の測定器を用いて刃径を測らなくてはなりません。
bet365登録方法例と刃の数の目安
bet365登録方法の刃の数は1枚から10枚のものまで様々です。すでに説明したように切りくず排出性と剛性はトレードオフの関係にあるので、作業内容に合わせて適切に工具選択をすることが大切です。例えば、溝bet365登録方法であれば切りくずの収容能力が高いほうが適しているため、2枚刃のような刃数の少ないエンドミルが使われます。一方で、表面bet365登録方法には4~6枚刃が適しているといわれ、刃数の少ないエンドミルよりも滑らかで均一な表面仕上げを実現できます。
材質でbet365登録方法を使い分ける
エンドミルは材質によっても分類できます。bet365登録方法するワーク素材に合わせて材質を選択することが大切であり、それによりbet365登録方法品質が向上し、工具の寿命を延ばすことにもつながります。
ハイスbet365登録方法
ハイスbet365登録方法は、高速度鋼(HSS:High Speed Steel)製のbet365登録方法です。ハイス鋼とも呼ばれる高速度鋼は、次に紹介する超硬エンドミルよりも一般的に使用されており、低・中程度の硬度をもつ材料のbet365登録方法に適しています。柔軟性に優れ欠損しづらいという特徴をもち、剛性の高い超硬bet365登録方法よりも安価です。
超硬(タングステン) bet365登録方法
超硬bet365登録方法は、超硬合金と呼ばれる耐性の高い素材でできているbet365登録方法です。硬い材料や、高速切削に適しており、切削熱への耐性も高いのが特徴です。ハイスbet365登録方法の切削速度の10倍以上にも耐えられる ぶん、ハイスbet365登録方法に比べて高価です。
bet365登録方法の寿命は?
エンドミルの寿命は、使用頻度やbet365登録方法条件に大きく依存します。エンドミルの多くは、刃を研磨することで再利用可能です。刃の底を研磨することでbet365登録方法の全長は短くなり、外周刃を研磨すると刃径が短くなります。
bet365登録方法の寿命は、bet365登録方法の種類や切削条件、再研磨の方法など複合的な要因で決まるため、長持ちさせるためには工具の特性に合わせた使い方をすることが大切です。
bet365登録方法
最後に、エンドミルの選び方についてお伝えします。bet365登録方法する素材、切削条件、そしてエンドミルの刃径によっても選択すべき工具は異なります。
エンドミルbet365登録方法における切削条件の設定
エンドミルbet365登録方法の切削条件は、被削材の材質、エンドミルの材質、外径、刃数など多くの要因を考慮して設定されます。適切な切削条件を設定することで、bet365登録方法精度を保ちながら、ツールの破損やbet365登録方法エラーを避けられます。
切削条件の計算式
切削条件は、回転速度、切削速度、送り速度、1刃あたりの送り量などの要素で計算されます。被削材やツールの特性に応じて調整され、計算式の一例を以下にご紹介します。なお、NC制御可能なマシニングセンタのなかには、これらの切削条件を自動計算してくれるものもあります。
- 回転速度の計算式:N=(1000×V)/(π×D)
- V:切削速度
- π:円周率援
- D:工具径
- 切削速度の計算式:V=π×D×N/1000
- π:円周率
- D:工具径
- N:1分間当たりの工具回転数
- 切りくず排出量の計算式:
Q=ap×ae×F/1000- ap:軸方向の切込み深さ
- ae:切削幅
- F:1分間当たりの送り速度
- テーブルの送り速度の計算式:F=f×z×N
- f:1刃当たりの送り量
- z:刃数
- N:1分間当たりの工具回転数
bet365登録方法の特性を理解して、作業の高品質・効率化を目指す
エンドミルは、刃先の構造、サイズ、刃の数などによって細かく分類されます。そのためエンドミルbet365登録方法では、種類ごとの違いをしっかりと理解し、適切なツールを選ぶことが重要です。設定を誤るとチッピングやbet365登録方法エラーにつながり、結果として生産利益にも影響を及ぼしかねません。
なお、ブラザー工業のマシニングセンタ「SPEEDIO」シリーズでは、ワーク素材や切削条件に合わせて工具選択を補助する対話式プログラムを搭載しています。複数工具を搭載した自動工具交換機能も同時に備えているため、工具の付け替えや工具選択の手間を最小限に抑えられます。全国のショールームで実機の動作も見られるので、お気軽にお問い合わせください。
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文:小林悠樹
1988年生まれ。一橋大学卒業後、食品メーカーへ入社。営業職を経験したのち、2017年にフリーライターへ転身。企業への取材記事、通信大手のオウンドメディアなどをはじめ、幅広いコンテンツを手がけています。
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編集:株式会社イージーゴー
WEBコンテンツ、紙媒体、動画等の企画制作を行う編集制作事務所です。ライターコミュニティ「ライター研究所」も運営しています。
https://eggo.jp/
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